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U-18対戦国の野球/アフリカ大陸の野球最強国・南アフリカ共和国

2015年8月19日

写真=横田直道

 アフリカ大陸最南端に位置する南アフリカ共和国。現在の南アフリカの野球人口は多くて数万人と言われている。
 19世紀末にアメリカ人によって、アフリカに伝わった野球だが、今となってはアフリカ大陸の中で、南アフリカの野球の強さは群を抜いている。圧倒的な強さを誇る南アフリカの次の野球国としては、ウガンダ、ナイジェリア、ガーナと続く。

 そんな南アフリカは南半球に属するため、野球シーズンは日本とは真逆で10月から4月の期間。大人たちのリーグ戦は、年間通して行われるが、少年たちは4月と12月の主要大会に向けて、大会2ヶ月前から本格的に活動を始める。また、シーズン以外の時期は、ラグビーなど他のスポーツに移行する選手も多いという。クリケットやラグビーが盛んな南アフリカにおいて、野球を選んでプレーし続けている選手は、やはり「野球が好き」なのだ。

 それでも、練習や試合環境は、完全に整っているわけではない。プレーをする球場は、日本の河川敷の広場のような敷地が多く、外野フェンスも無いグラウンドだ。カラーコーンを置き、目印をつけるなど工夫をして、試合をしている。また、ユニフォームは、メジャーリーグの影響が大きく、レッドソックスやカージナルスなどMLBの球団に類似したデザインも多い。

 現在、アフリカ大陸の中では最もレベルが高い南アフリカ。その南アフリカの野球を一言で語るなら、「打って勝つ!」
 プレースタイルは、バントや盗塁などの小技を使わず、シンプルに打って勝つ野球を展開する。そのため守備ではエラーをすることに抵抗はない。特に都市部の野球が盛んな地域では、やはりアメリカ野球の影響を受けているので、「打った」「勝った」ということ捉え方が主流になっていると考えられる。

 ここまで、南アフリカの野球の現状について紹介してきたが、続いてU-18世代の選手たちの練習環境などについて述べていきたい。

 中学生や高校生たちは、日本のように、学校の部活動は無く、放課後や週末に地域のリーグに所属するクラブチームで練習をしている。南アフリカは、大きくわけて9つの州があり、8つの連盟の中に、10チーム前後のクラブチームが加盟している。
 クラブチームとは言うものの、ひとつのクラブチームの名前の下に、大人も子供も在籍する。ただ、試合では、大人の部、U-18、U-16、U-14など年代ごとにカテゴリをわけてチームを編成して戦うのだ。

 年に2回開催される全国大会(南アフリカの国内大会)では、南アフリカの9つの州のそれぞれの代表を決め、9チームで全国の頂点を争う。
 U-16やU-18のカテゴリの大会の決勝戦であれば、ピッチャーは130km以上を投げ、打者はホームランを打つパワーヒッターが揃うほど、レベルの高い選手が発掘されていく。
 そこまでの選手が育つ理由の一つには、メジャーリーグベースボール(MLB)が、南アフリカに対し、野球の指導や普及活動を行っているということと、普及のプログラムがしっかりと整っていることが挙げられる。
 それらの功績から、今では、MLBのマイナーリーグに8~9名ほどの南アフリカ出身の選手が在籍するまでになり、より活躍の場を求めてヨーロッパに渡る選手も少なくない。さらに、南アフリカの全国大会での活躍がスカウトへのアピールになり、優勝することで南アフリカ代表選手になれる可能性も高まることから、国内で勝つことがU-18カテゴリの選手たちにとっての大きなモチベーションにもなっている。

 そんな南アフリカだが、人種差別の歴史が生んだ貧富の格差が残る。過去に青年海外協力隊として2年間南アフリカの野球に携わった横田直道氏は、今後の南アフリカでの野球の発展についてこう語る。
 「今のままでは、これまでと同様に『投げた、打った』だけで南アフリカの野球の発展はそれほど広がっていかないでしょう。『野球をやることに対する意味』が必要です。そのためにも、野球を通じて人材育成をするというアプローチは、とても効果的だと考えています」

 今月から日本で開催される第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップでは、日本とは反対のグループBに入った南アフリカ。国際大会で結果を残し続けることもまた、今後の発展につながっていくだろう。

侍ジャパンU-18代表 2015

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第27回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ

大会概要 チケット 放送予定

壮行試合

開催概要 チケット 放送予定
8月26日(水)18:00 侍ジャパンU-18(高校)代表 2 - 9 侍ジャパン大学代表
阪神甲子園球場

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