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U-18対戦国の野球/世界に名だたる野球大国キューバを支える育成システム

2015年8月30日

 オリンピックで3度の金メダルを獲得しているキューバは、世界に名だたる野球大国だ。その強さの秘訣について、キューバリーグで歴代最高の打率3割6分8厘を記録し、2002年から中日で3年間プレーしたオマール・リナレスが説明する。
「キューバには素晴らしい育成システムがあり、子どもの頃から上達させていく。我々はスポーツ学校に通い、野球をどうやってプレーするか学んでいくんだ。すべてのカテゴリー(世代)で熱心に教え、最終的に国にとってベストな選手を選んでいく」
 かつてキューバにはプロリーグが存在したものの、1959年に革命政権を樹立したフィデル・カストロ前国家評議会議長がこれを廃止した。その代わりとしてアマチュアリーグを創設し、国際舞台で互角以上に戦うための育成システムが生み出された。

 カテゴリーは「7、8歳」、「9、10歳」、U12(12歳以下)、U15、U18、U21、トップリーグのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボール(いわゆるキューバリーグ)と分かれ、そのなかでエリート選手候補として育てられるのが国営スポーツ学校「エイデ」だ。
 キューバの15州にはそれぞれエイデがひとつあり、将来性を見込まれた13歳から19歳までの少年少女が英才教育を施されていく。19歳以上になって実力を認められた選手は、スポーツ大学に通いながら競技を続ける。
 キューバ野球連盟で技術委員長を務めるカルロス・アントニオ・ルイス・ディアスは、エイデの選考基準についてこう明かす。
「入学時点で、必ずしも優秀な選手である必要はない。大人になったときに活躍できるポテンシャルがあるか、どうかで判断している。スピード、肩の強さ、スイングスピードを持っていれば、我々のコーチがスキルを身につけさせることはできる」
 エイデでの練習時間は1日におよそ3時間。練習は週4日間で、週末に試合が行われるのが一般的なケースだ。
 各州のエイデでは入学前、そして入学後も技術的なテストが定期的に実施される。一塁までの走塁スピード、スイングスピード、肩の強さ、打球への反応スピード、守備のスキル上達などだ。医学的に筋肉量のチェック、脂肪量、体内のヘモグロンビンのレベル、歯の検査なども行われ、選手が常にいいコンディションにあるかを見ていく。

 一方、エイデに合格できなかった選手たちの中にも、優秀な選手たちは五万といる。そのなかで才能を見込まれた選手たちがプレーするのは、各州の選抜チームだ。たとえばハバナのU18選抜の場合、各自は午前中に学校を終えた後、午後に集まって練習を3〜4時間行う。リーグ戦が行われている期間は週に4回練習し、週末に試合だ。ハバナ州U18選抜には25人が所属し、昨年は5人がキューバリーグの名門インドゥストリアレスに入団した。
 州選抜に選ばれなかった選手たちは、地元の市選抜でプレーする。この各チームもレベルが大きく劣るわけではなく、たとえばハバナ市のU15選抜には12歳の頃にこの年代のキューバ代表に選ばれた選手も所属していた。彼らの状況がエイデと大きく異なるのは、学校の勉強や試験が野球より優先されることだ。さらに、エイデには十分な施設や用具がそろっている一方、市選抜はいわゆる草野球場のような場所で練習し、ボールは13人に対して8個しかなかった。1990年代に深刻な食糧不足に苦しんだキューバは、いまもさまざまな物資が十分とは言えない状況である。
 ただし、エイデ、州選抜、市選抜ともに、指導の基本方針に変わりはない。たとえば打者は打つポイントを体の近くに起き、力強いスイングでボールをたたいていく。そうしたスイングを浸透させていく理由について、ハバナ州U18選抜のタラベラ監督はこう説明する。
「体の近くにポイントを置くのは、アグレッシブに打ちにいくことができるからだ。アグレッシブにプレーできることはキューバ人の武器のひとつであり、最も重要なものだと思う。アグレッシブにプレーしていれば、難しい場面でも自分で試合を決めようという気持ち、つまり勇気を持つことができる」
 8月28日、U-18W杯のイタリア戦が行われた豊中ローズ球場にはメジャーリーグのスカウトが40人集まっていた。アメリカとの国交正常化交渉が始まった現在、キューバの野球選手たちにはこれまで以上の熱視線が注がれている。

侍ジャパンU-18代表 2015

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第27回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ

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開催概要 チケット 放送予定
8月26日(水)18:00 侍ジャパンU-18(高校)代表 2 - 9 侍ジャパン大学代表
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