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U-18対戦国の野球/確立された指導方法で選手育成するチェコ野球の現状

2015年8月19日

写真=田久保賢植

 2015年7月、韓国で行われた第28回ユニバーシアード競技大会にて、現在、IBAFワールド·ベースボール·ランキング(WBSC世界野球ランキング)20位のチェコ共和国(以下、チェコ)が、同ランキング12位のメキシコを8対0のスコアで圧勝し、大会5位の戦績で終えた。ちなみに、ベスト4は、日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、アメリカとワールド·ベースボール·ランキングのトップチームが占める中での5位という結果は、見事な健闘ぶりだった。
 現在、WBSC世界野球ランキングにおいて、ヨーロッパの国同士で比べれば、オランダ(5位)、イタリア(11位)、スペイン(17位)、ドイツ(18位)に続く5番目の位置につけるチェコ。(ランキングは、2014年11月26日現在)今回は、「チェコ野球」について紹介していきたい。

 チェコの人口は日本の10分の1以下の約1000万人。野球人気も高く、市や街がクラブチームへ補助を行うなど、野球に対して友好的である。それでも、プロリーグがない中で、どのようにして野球のレベルアップを図ってきたのだろうか。

 チェコと日本で、選手育成について大きく異なる点は、チェコには、野球の指導方法に決まったプログラムがあるということだ。コーチは、野球連盟の許可がなければ指導が行えないため、水準の保たれた指導を受けることができる。
 そして、ヨーロッパにおいて、オランダやイタリアと同様に、メジャーリーグのアカデミーがチェコにも存在する。こういったアカデミーでの育成プログラムを経験した選手が、後に自分の地元に戻って、若い世代に技術を伝えていくことも出来る。

 また、チェコ野球連盟(CBA)は、50年を越える歴史を持つが、実はその事実はあまり知られていない。というのも、これまで外交を積極的に行ってこなかったという国の背景も関係する。そのため、野球文化自体もあまり外に出てこなかったのだ。しかし、一本化されたチェコ野球連盟の徹底された指導プログラムによって、近年、チェコ野球のレベルは確実に上がっている。そして、次世代を担う子どもたちも、学校体育の授業で、「ティーボール」という野球と似たゲームを行うなど、ベースボールが身近な存在となっているようだ。
 ただ、本格的に野球を始める場合は、チェコには学校での部活動が無いため、放課後の時間にそれぞれにクラブに所属して野球の練習を行う。国内全体のクラブチームは約40。これは全世代を含めたチーム数で、U-18世代のチームは、約12だ。チーム数が少ないため、オープン戦をするにも遠い場所では、プラハからブルノまでなど片道3時間かけて試合をしに行くこともある。
 また、今回参加する第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップなどの国際大会に向けては、代表メンバーを決めるためのトライアウトが事前に実施される。チェコの場合、高校卒業後などに他国のプロリーグでプレーをするためには、やはり代表メンバー入りすることが大きなアドバンテージとなる。

 ただ、代表入りや他国のプロリーグが、すぐに自分の目標に結びつく選手は、そう多くはないのが現状だ。現在のチェコの野球においての一番の問題点は、今プレーをしている「その先」が見えづらいことだ。
 まだ、プロ野球リーグが無いチェコにおいて、野球のみで生計を立てる方法は限られる。日本の野球少年たちは、プロ野球を見て「プロ野球選手になりたい!あの球団に入りたい!」という具体的な夢を持つ選手が多いが、チェコでは、そんな青写真をすぐに描くことができない。そのため、センスのある選手でも、目的が明確にならずに、途中で辞めてしまう子供が多いのも現実だ。

 それでも、今年の3月に日本で行われた侍ジャパンvs欧州代表とのベースボールマッチは、日本での盛り上がり以上に、ヨーロッパ国内では大きな注目を集め、ヨーロッパの野球界にとっても、将来、大きな変革を遂げるきっかけとなった。同試合には、チェコ出身のヤクブ・スラーデク内野手も出場。今後、ヨーロッパを代表するチェコ出身の選手はさらに増えていくだろう。8月末に日本で行われる第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップでは、U-21に続いて、上位進出を狙っていきたい。

侍ジャパンU-18代表 2015

U-18代表 選手一覧
U-18代表 選手紹介
U-18代表 対戦国紹介

第27回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ

大会概要 チケット 放送予定

壮行試合

開催概要 チケット 放送予定
8月26日(水)18:00 侍ジャパンU-18(高校)代表 2 - 9 侍ジャパン大学代表
阪神甲子園球場

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