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"世界の野球"ケニア野球、一歩一歩 元独立リーガー日本人青年監督の奮闘!「ケニアの監督になるまで」

2017年6月5日

文・写真=廣谷 弥咲(ケニア野球代表監督)

 なぜ、私がケニアへ行く事になったのか。そしてケニアの野球代表監督になったのか。私は父とスタッフを含め10年前から発展途上国へ支援活動を行なっていました。その中で東アフリカの国へ支援活動を行う機会がありその中にケニアへ支援する機会がありました。
 内容としてはケニアにあるキスムという地域に小学校を建設するという事で建設費用を寄付致しました。その支援活動でケニアの政府関係者とお会いする事になりました。そこからケニアの政府の方と交流をし、私の野球時代の話などをさせて頂きました。

 ケニアでは、サッカー、ラグビー、マラソン、バスケットボール、バレーが強くケニアでは有名なスポーツです。もちろんサッカーに関してはテレビ中継もしておりプロとして活動しています。マラソンは世界1を狙えるほど強く、日本でもよくケニア人が走っていますね。
 その中で野球はまだまだマイナーなスポーツでプロもない状況です。野球はまだまだ発展途上の段階なのです。そしてケニアの政府関係者からケニアの野球を強くしてほしいと話を頂きました。

 それからケニアへ支援する機会が増え、政府関係者から一度ケニアの野球を見に来てはどうかと言われケニアの国にも興味を持っていたので行く事を決めました。そしてケニアへ到着後、すぐにケニア野球機構の方々を紹介して頂きお会いする事になりました。
 色々話をして行く中で、何とかケニアの野球を強くしたい、国際試合で勝てる野球、そして2020年東京オリンピック出場を目指したいとおっしゃっていました。ケニアには野球のルールを教える人はいますが、技術的な指導はまだいませんでした。私は一度ナショナルチームとそれ以外の選手達の練習を見に行きますとお応えさせて頂き後日、練習へ行かせて頂きました。日本に戻るまで時間があったので毎日野球の練習を見させてもらい私自身、色々と感じる事がありました。選手達、野球機構のスタッフの方達とも話をさせて頂き、考えであったりこの先どうしていきたいかなど話を聞かせて頂きました。そしてケニアで野球のプロを作りたい。野球で日本へ行きたい。何とか野球で人生を変えたい。自分を変えたい。野球がが盛んになって両親を支えたい。そして1番心に響いたのが、野球で今後の子供達に夢と希望を与えたい。それが私がケニアの代表監督を決めたきっかけです。

 出来過ぎた話かもしれませんが、選手達が言った言葉が本音ではなかったとしても、野球を通じて、未来の子供達に夢と希望を与えらるのは確かだと私は思っています。私は選手に思ってる事があります。野球以外のスポーツをしていればお金になっているのに、それでも野球を選んでくれて本当にありがとうと私は全選手に伝えたい。
 私が、野球機構、選手に恩返しをするなら、ケニアの野球を強くして2020年東京オリンピック出場、そしてWBC出場、ケニアが野球を通じて希望が持てる環境を作る事が私の使命だと思っています。そして野球を通して日本とケニアがより深く、今以上に繋がれば自分の役目を果たせるのかと思います。

 最後にケニアの監督になぜなったのか、もちろん上記で書いた事もそうですが、私は野球が大好きです。野球でたくさんの事を学びました。その経験を今後の子供達、社会人の方達に伝えられたらと思っています。
 引き続きケニア野球の応援宜しくお願い致します。

著者プロフィール
廣谷 弥咲
高校、大学と野球部に所属をし卒業後プロを目指しクラブチームへ。さらなる高みを目指して渡米し、ウィンターリーグにも参加。その年愛媛マンダリンパイレーツへ入団。その後、独立リーグで腕を磨くものの、肩の怪我で現役を引退。父の仕事の関係でケニア大使館の方と知り合う機会があり、ケニア代表監督の打診を受ける。就任に迷うも、現地を見学に訪れた際に現地の選手たちとも話をし感銘を受け監督を受諾。ケニアだけにとどまらず、アフリカに野球を広げ、アフリカからプロ選手の誕生、さらにWBC、オリンピック出場を目指す!!

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