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"世界の野球"南の楽園フィジーのHAPPYベースボール通信 第1回「キャッチボール」

2016年5月16日

文・写真=白川将寛(JICA青年海外協力隊・フィジー野球ナショナルコーチ)

 「ブラ!」
 青い海と爽やかな浜風に包まれた南の楽園フィジー。どんな人にも元気いっぱいに挨拶する子どもたちの声が、今日も街中に溢れています。(「ブラ」は、フィジー語で「こんにちは」の意)

 フィジーは昨シーズン7人制ラグビーで年間世界王者に輝くほどのラグビー大国です。学校の休み時間には校庭で、夕方や週末には空き地で、子どもから大人までラグビーを楽しむ姿を目にしない日はないほど、みんなラグビーが大好き。
 そんなフィジーに野球が伝わったのは16年前。シドニーオリンピックのレガシーとして太平洋島嶼地域への野球普及が始まり、パイロットプロジェクトとしてフィジーとソロモン諸島で開催されたオセアニア野球連盟のコーチによる野球教室がきっかけでした。それからオーストラリアや日本などに道具を支援してもらいながら、南国独特なのんびりしたペースで広まり、首都スバを中心に子どもを含め現在約200人の競技人口となっています。
 そのフィジーに2014年10月からJICA青年海外協力隊野球隊員として派遣され、フィジー野球ソフトボール協会に所属している私の独自の視点で、普及活動の内容とともに、私が現地で感じていることやフィジー野球の魅力をありのままにお伝えしていきたいと思います。

小学校巡回野球教室プログラム

 2015年の2月から5月までの約15週間、スバ市内の5つの小学校を対象に野球プログラムを開催しました。週に一回各学校にお邪魔させて頂き、一日一校、1クラス35分。それを一日5~7クラス。小学3年生から8年生までを対象に、野球のルールから基本技術をみっちり学んでもらう青空教室型の野球授業。合計約2500名の子どもたちに初めて野球に出逢ってもらいました。
 フィジー野球ソフトボール協会の普及員であるイノケさん、ナショナルチームのエースピッチャーであるサナイラ選手と私の3人で学校に出向き、私はキャッチボールを担当しました。

 “よし、キャッチボールの楽しさを僕なりに伝えよう!”
そう意気込んで基本的な投げ方、捕り方を教え、パートナーを組ませ、キャッチボールを開始させると…
もう、ほんとにビックリさせられました。彼らはボールを捕るたびに、飛び跳ね、叫んで、大喜び!!投げた子は嬉しすぎるのか、捕ってくれた相手に向かって走り出し、抱きつき大はしゃぎ。「投げる」事、「捕る」事って、こんなに面白かったっけ?!と最初はとても驚いてしまったのですが、よくよく観察していると、そのプレーが面白いというより、
・自分が投げたボールをパートナーが捕ってくれた時、とても喜んでいる。
・しかも、自分ひとりではなく、パートナーを見ながら一緒に喜んでいる。
ということに気づきました。

 「野球の原点」を見た気がしました。「キャッチボールって、自分とパートナーの心を繋ぐ大切なコミュニケーションツールだったな。だから、日本ではキャッチボール前後にパートナーへ『お願いします』『ありがとうございます』と毎回言ってたんやな。」と思い出させてくれました。
 私が楽しさを伝える前から、初めてのキャッチボールであるにも関わらず、ボールを通して仲間とコミュニケーションをとることがこんなにも楽しいということを彼らは知っているようでした。
 野球の楽しさを伝えに来た私が、逆に野球の楽しさを再確認させてもらう。フィジーでの野球普及活動には、そんな瞬間がたくさんあります。そして、この喜びを大切にしていけば、「野球」を通じて、私たちはもっともっと相互理解を深めることができる気がします。

 私はこの驚きを通して、この先この子たちが、キャッチボールが試合においてどれだけ大事なことなのかを知ったり、難しさを含めたキャッチボールの奥深さを知れば、今以上に仲間と喜んだり楽しさを共有したりするはずだと確信しています。彼らを見るたびワクワクが止まりません。

 最後に、新スポーツであるにも関わらず、野球教室の開催を承諾してくれた理解ある5校の校長先生方との出逢いに感謝します。この出逢いを大切にするためにも、生徒たちにとって、野球が人生を豊かにする一つの新しいきっかけになれるよう、これからもっと創意工夫した野球教室を真心込めて展開していきたいと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。これからどうぞよろしくお願いいたします。

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