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"世界の野球"受け継がれるSri Lanka野球の物語~光り輝くスリランカ野球の夢~「スリランカ野球の原点」

2017年6月12日

文・写真=八木 一弥

 どうもスリランカの中心で「今日も野球やるぞ!!」と叫んでいる八木です。 日本の皆さんコホマダ(元気ですか)???皆さんの元気な「ホンダイ!!!」が聞こえてきそうですね。2回目ですが、なんとなく覚えていただけると嬉しいです。

 現在スリランカでは雨が多い季節となり、傘が手放せない、そんな日が続いています。
 これは、パキスタンでの大会後、久しぶりに練習に行った時の写真ですが、「サー、セルフィ!!」と、久々の再会に喜びの表情なのか、やっと野球が出来るぜの表情なのか…。両者であってほしいなと思いますが、このような写真を日本では自撮り写真?と言いますでしょうか。それが文化といっていいぐらい、ものすごく大好きなのもスリランカ人の特徴です。

 前回スリランカやスリランカ野球と、日本とのつながりについて少しお話させていただきました。今回は2回目「スリランカ野球の原点とは」というところをお話しできたらと思います。

 さて、前回のお話にも関連しますが、スリランカと日本の野球のつながりを語るうえで欠かせないものがまだまだあります。それは、こちらです。

 コロンボ県のディヤガマというところにある、スリランカと日本のフレンドシップボールパークです。この野球場はスリランカと日本の国交樹立60周年を記念して、日本のたくさんの方々から支援していただき、2012年12月23日にオープンしました。この球場で、スリランカでは年間を通していくつか大会が開催されています。

 こちらは昨年12月に行われました、Sri Lanka Baseball Championship というクラブチームの全国大会の様子です。

 この青のチームがスリランカArmyのチームで、緑が私の任地のクラブチームです。スリランカにはArmy・Navy・Air Forceの陸・海・空軍のチームがあり、プロチームのような位置づけで盛んに活動しています。またクラブチームはスクールチームのOBで構成されていることがほとんどで、仕事をしながら、日曜日に集まり活動しています。

 この大会を通して、パキスタンで西アジア大会を戦ったメンバーを含む候補者が選出されました。また、各年代の全国大会も年に一度ですが、開催されています。この前の3月にはU13の全国大会が、4月にはU18の全国大会が、そして来月末にはU14の全国大会が開催されます。

 これはU18の全国大会の様子です。4月はスリランカではかなり暑い時期ですが、暑さに負けず、勝ちたいという気持ちを前面に出し戦う少年たち。嬉しさや悔しさ、いろんな表情で野球に、そして自分と向き合い、常に成長していく彼らの姿は本当に素敵で、これからの彼らの未来が楽しみだなと感じます。
 しかし、ご覧のようにチームでそろえてユニホームを着ているチームもあれば、学校のジャージに長ズボンというチームもあります。そのあたりは、学校の野球への力の入れ具合などにも関係しており、かなり盛んになってきてはいますが、まだまだメジャーなスポーツとは言えないスリランカ野球の現状が垣間見えたりもします。

 スリランカはクリケットとラグビーが盛んな国であり、大きな学校ほどそちらに力を入れています。そのため結果が出ないと学校からサポートが受けられなかったり、大会へ参加できなかったりと、難しいところもたくさんあります。

 プロスポーツとして確立されていないスリランカ野球は、クリケットやラグビーに比べて将来の目標、日本で言うと「プロ野球選手になりたい」などといったところがイメージできにくいことに加え、学歴(大学に進学すること)がすごく大切であるため、学校だけでなく保護者等、周りの理解が得られにくいのも事実です。
 じゃあ、お先は真っ暗なんじゃないか…
 とんでもない!!!私がスリランカに来て感じているのは、そんなネガティブな感情ではありません。

 では、どうして彼らはこの状況でプロがあるクリケットではなく野球をやっているのか。それは「野球が大好きでたまらないから」です。
 私は、これが本物の原点だと思っています。野球が大好きだ、だから自分で選んでやっている。この国には、子どもから大人まで野球が大好きでたまらない「野球小僧」がたくさんいます。だからこそ、私はスリランカ野球にワクワクさせられるし、可能性を感じずにはいられないのです。

 今まで協力隊員を含めたくさんの方々がスリランカ野球に関わり、野球の楽しさを伝え、種をまき、それが今少しずつ芽を出し、大きく成長したり、ちょっと立ち止まったりしながらスリランカ野球を引っ張っているんだなと、ここにいて感じることができます。
 子どもたちが大好きな野球を思う存分できる環境は、まだまだ整えていかなければなりません。たくさんの大人たちと協力しながら、整え、守り、発展させていかなければなりません。
 私も、先代の方たちがそうだったように、スリランカのたくさんの人たちと私自身も大好きな野球に向き合いながら、小さな種を蒔いていければいいなと思っています。

 6月にはNational Baseball Leagueというクラブのリーグ戦とU14の全国大会が開催される予定です。子どもたちは試合を経験することによって大きく成長していきます。勝ち負けも大事ですが、それ以上にどんな表情で野球をやるのか、すごく楽しみです。
 また、このクラブのリーグ戦を通して、10月に行われますアジア大会のメンバーも追加選考される予定です。

 さて、少し話は変わりますが、昨年、スリランカのナショナルコーチであるマリンドゥさんが広島東洋カープでコーチングの研修を受けさせていただいていたという話を、前回書かせていただきました。そして現在、2代目として、ナショナルチームのキャプテンを務めていたコーサラさんが、コーチング研修を受けさせていただいています。


(写真提供:JICA中国)

 日本の皆様も機会がありましたら、ぜひ、チェックしてみてくださいね。よろしくお願い致します。
 もしコーサラさんに会ったらコホマダ??と話しかけてみてください。

 今回は第2回目ということで、「スリランカ野球の原点」についてお話させていただきました。ありがとうございました。次回もよろしくお願い致します。

著者プロフィール

八木 一弥
1993年12月1日生
愛媛県立丹原高校を卒業後、大分大学へ進学。
2016年10月よりスリランカ硬式・軟式野球連盟に青年海外協力隊の野球隊員として配属。「世界中に野球小僧を」モットーに、スリランカの人々に野球の楽しさを伝えいくことを目指している。主な活動は学校・クラブチームへ野球の普及活動、技術指導やナショナルチームの指導。好きな言葉は「野球小僧」。

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