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チームレポート

11月8日 宿命のライバル韓国戦特集/第3回

2015年11月2日

写真提供:室井昌也

世界野球WBSCプレミア12韓国代表が動き出した。

 10月26日、韓国・ソウル市内のホテルに、韓国シリーズに出場中のサムスン、トゥサン所属の11選手を除く、代表選手17選手が集結。合宿生活をスタートさせた。この日行われた記者会見にはキム・インシク監督、選手代表としてカン・ミンホ(ロッテ)、イ・デウン(千葉ロッテ)が出席し、大会に向けて決意を語った。

 キム・インシク監督は会見の冒頭、「今回の代表チームは投手が弱いという評価があるが、私もそう思う。投手起用では苦戦すると思うが心配していてもしょうがない。まずは(11月4日の)キューバとの強化試合に向けて、戦力を整える」と話した。

 韓国代表はこの会見の前日、選手の入れ替えを発表している。サムスン所属の代表3投手が海外カジノに関連した疑惑の渦中にいることから、球団が韓国シリーズのエントリーから除外。それを受けての決定だった。新たに代表入りしたのは先発左腕のチャン・ウォンジュン(トゥサン)、横手投げの中継ぎ投手、シム・チャンミン(サムスン)、リーグ2位の31セーブを挙げたクローザーのイム・チャンミン(NC)だ。彼らを選んだ理由についてキム・インシク監督は「今季の成長」を挙げている。

 27日からスタートした練習には11選手の不在を補うために、各球団の若手12選手がサポートメンバーとして招集されている。しかし実戦練習を行うにはポジションによっては人員が不足しているため、練習は個人のコンディションチェックが中心だ。

 今回の練習を前に、二塁手のチョン・グンウ(ハンファ)が監督からキャプテンに任命された。チョン・グンウはキャプテンの役割について、「ベンチの雰囲気を盛り上げたい」とし、プレーヤーとしては、「上位打線でクリーンアップにチャンスをつなげたい」と話した。
 また初戦の日本戦については、「今、韓国代表はメンバーが揃わない中で練習をしているが、日本もシリーズを戦っている最中なので条件は同じ。日本で行われる試合ということは、日本にアドバンテージがあるが、これまでにそういう雰囲気の中で国際試合をたくさんやってきているので、その点には慣れている」と経験豊富な選手らしく、落ち着いた口ぶりでそう語った。

 そして日本の先発投手として予想される、大谷翔平(北海道日本ハム)については、「今回、代表に入ると決まる前から、テレビでプレーする姿を見て気にしていた。投手としてはもちろん、打者としてもよく打つので凄い選手だと思う。“一度、対戦してみたい”という期待が大きい」と話した。

 開幕戦まで10日を切ったが、代表合宿には全選手が揃っていないこともあり、韓国代表には張り詰めた緊張感はまだない。穏やかに見える一方で、当初から不安視されていた投手陣に生じたメンバーの入れ替え、現在開催中の韓国シリーズでの代表選手の負傷など、首脳陣には心配の種が尽きない。しかし正捕手で盛り上げ役のカン・ミンホはそれを吹き飛ばすように、笑顔でこう言った。「韓国の選手は短期決戦に強い選手が多い。大会までの期間は短いが、みんなで呼吸を合わせていきますよ」。

 韓国代表チームは11月4、5日にキューバとの強化試合(ソウル・コチョクスカイドーム)で総仕上げを行い、6日、戦いの舞台・札幌入りする予定だ。

世界野球WBSCプレミア12 開幕戦

日程試合開始球場カード放送チケット
11月8日
(日)
19:00札幌ドーム日本vs.韓国テレビ朝日系列発売中
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