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第8回 BFA 12Uアジア選手権 仁志監督手記

2014年9月11日12U

第8回 BFA 12Uアジア選手権 仁志監督手記

第8回BFA12Uベースボール選手権は8月27~31日、フィリピンにて開催され、日本は6チーム中2位という結果に終わりました。監督という立場で学童野球に直接接し、改めて思うこと、学童ならではの方法や考え方など、子供たち同様、私自身の勉強にもなる充実した時間となりました。2位という結果には残念な思いと監督である自分自身の力不足を痛感しています。最終戦までにもっと出来ることはなかっただろうか、敗戦となった最終の台湾戦、他にどんな方法があっただろうかと未だ考えております。この大会が私たちに与えてくれた課題は数多く、一つ一つを検証し、今後に生かしていかなければならないと感じている次第です。

ビデオ動画からの選出という画期的な方法から始まったチーム作り。大会期間が夏休み終盤、または学校が始まってしまっている時期での開催ということもあり、応募に戸惑った指導者、親御さんが多かったのではないかと思います。また、動画の撮り方においても上手くいかなかったという方々も多かったはず。事実、応募された中には、肝心なところが撮れていない、画質が悪くて見えにくいというものも少なくはありませんでした。一般からの選出は6人と予想よりも多くはなりましたが、地方からの推薦選手も含めて、方法を徹底することで今後より高いレベルでの選出が出来るのではないかと感じています。

選ばれたのは15人。少ない人数の中での5連戦とピッチャーの球数制限。球数に関しては詳細にルールが決められているため、余裕のある試合であってもやり繰りが必要でした。やったことがない、本来ならやりたくないというポジションをこなした選手もいるでしょう。戸惑いながらも選手たちは一生懸命対応しようと努力してくれました。慣れないポジションでのファインプレーもありました。彼らのひたむきなプレースタイルは私にとって原点を思い返すいい機会ともなりました。野球への純粋な思いはいつまでも変わらない、変えてはいけないものなのだと改めて感じさせられました。

逆に私から子供たちに伝えたかったことは、考えてプレーする、しっかりと判断をするということ。
例えば、打席に入る前に状況、狙い球や注意点を整理しておく。守っているときも同様に準備をする。また、フライなどの場合に自分が捕る意思を示すだけでなく、だれが捕るのかを指示するなど。自ら発想し、自ら行動するということをテーマにあげました。「ああしなさい」「こうしなさい」では、なぜそうしているのかも考えずにただ言われたことをやっているだけになってしまい、後々振り返っても何も残りません。失敗をしても成功をしても、なぜその結果になったのかの理由がわかれば次へ生きます。何をしたのかだけではなく、なぜそうしたのかも重要なポイントだと思うからです。

結局、選手に考えさせるということは、選手を信じることと共に、その答えを指導者が明確に持っていなければならないということでもあります。相手が子供達ですから我々が想像もしなかったような答えを出す可能性もあります。中にはなぜそうしたのかを聞かれて嘘をつく子もいるでしょう。それでも言葉を信用するしかありません。大人が先回りをし過ぎては、子供は何もしなくなってしまいます。どうするのか?どうすべきなのか?子供たちに投げかけながら私自身も自問自答を繰り返していました。

そしてもう一つ伝えたかったことは、楽しさだけではなく、勝負の厳しさや環境に対応する強さを身に着けてほしいということでした。楽しいということの意味においても、ゲームをしたり、遊んだりということとは楽しいという意味が違います。笑うことが楽しいということではなく、充実感が楽しさに変わるのだということを感じてほしかったのです。

負けて楽しいという人はいません。試合に出なければ野球の楽しさもわからないでしょう。勝ち負けを争う上では苦しさや厳しさも必要です。野球以外の環境が悪ければ力を合わせる、環境に合わせるということも重要です。いつもとは全く違う環境に置かれた中でどう対応していくのかということも子供たちにとってはいい経験だったと思います。

「全てを今後に生かしてほしい」それが今大会に選出された子供たちへの願いであり、私たち指導者に託されたテーマでもあったと理解しています。

可能性のある子供たちが順調に成長してくれることは野球界の大きな望みです。底辺拡大と共に侍ジャパンの各カテゴリーを目指す子供たちが一人でも多く現れてくれることを願っています。
今回選ばれた子供たちを始めとしたこの年代の子供達が次代の日本代表として頼もしい選手に成長してくれることを心から願っています。

侍ジャパン12Uとしての初の試みに協力してくださった皆様にこの場を借りて心よりお礼申し上げます。

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