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第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会 総括

2014年9月10日女子

第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会 総括

9月1日から7日まで宮崎県で行われた「ENEOS Presents第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会」。侍ジャパン女子代表は、1次予選ラウンド3試合、2次予選ラウンド2試合を全勝し、アメリカとの決勝戦も3対0で勝利。同大会4連覇を達成した。

「2次予選ラウンドでカナダに勝った時点で先発投手の順番は決まっていました。予定通りこの日を迎えて、予定通りの相手に、里 綾実(レイア)がしっかりゲームを作ってくれました」
アメリカを下した9月7日の決勝戦後の記者会見で、大倉孝一監督は開口一番、ホッとした表情でそう話した。4連覇できたのも、それぞれの選手が自身の役割を決勝戦でもしっかりと全うできたからだ。

試合前の練習風景からその雰囲気作りは十分にうかがえた。4番としては11打数2安打4打点と不振に終わった西 朝美(AFB TTR)は、リラックスさせるために率先してチームメイトに冗談を飛ばし、副キャプテン・中島梨紗(アストライア)は投手メンバーとのコミュニケーションを積極的に図り、投手陣のモチベーションを保った。託されていた役割について中島はこう語る。
「今回は大倉監督、清水稔コーチの助けになれればと思って、私の経験を交えながら、選手たちにもブルペンに行くタイミングなども指示していました」
結果、里は4試合12イニング無失点でMVP。チーム最年少となる左腕・笹沼菜奈(平成国際大1年)も、2試合7イニング被安打2の無失点で、今大会最優秀防御率・オールスター最優秀先発投手の2冠を獲得。これも女房役・西や中島ら、ベテランの存在が大きかったからである。

加えて、チーム内の戦術理解度も日本は他国を圧倒していた。1番サードを任されていた六角彩子(侍)はこう語る。
「決勝戦の守備はアメリカの1番打者など足が速い選手を確認して、そこはセーフティーバントをケアしつつ、あとは落ち着いて守備に入りました。攻撃では、プレッシャーをずっとかけて相手を崩し、守備では我慢していく日本の野球がずっとできました。それぞれの役割の中で、チームでどうプレーするかも統一できていました」
その集大成が決勝戦3回裏、二死二塁からショートのエラーで、六角が先制のホームを踏んだ好走塁をみせる。愛媛県松山市での最終合宿でも、繰り返し練習してきた「相手の隙を突く野球」が生きた瞬間であった。

今大会ではそんなチーム内のみならず、日本開催ならではの様々なサポートも選手たち自身が実感できた大会となった。
たとえば、バッティングピッチャー陣の1人、黒岩真実。彼女は2010年の第4回IBAF女子野球ワールドカップでは代表メンバーとして優勝に貢献。本来なら栄光を誇れる立場にもかかわらず今回は連日、黙々と裏方の仕事をこなしていた。
また、スタンドでは今大会の侍ジャパン女子日本代表候補だった選手、元代表選手、そしてたくさんの女子野球選手たちが、大きな声援でチームに力を与え続けていた。
さらに、連日1万人以上の観衆が詰め掛けた開催地・宮崎県をはじめとする多くの方々の協力。チーム最年長の36歳にしてチーム最多、8打点をマークしたベテラン・金 由起子(ホーネッツレディース)はこんな感謝の言葉を残している。

「代表から外れた選手や、先輩たちも応援に来てくれましたし、皆様のサポートで食事面をはじめ、しっかりと準備ができました」
金に限らず、選手・スタッフたちからは大会中何度も「応援、本当にありがとうございます」というコメントが聞かれた。
そんな彼女たちが成し遂げた大会4連覇の偉業。これは「侍ジャパンプロジェクト」初の国際タイトルというばかりでなく、日本女子野球、日本野球、さらに言えば「チーム日本」の勝利と言いきれるものである。

とはいえ、厳しい戦いが続いたことは確かだ。今大会でもアメリカ戦2試合の勝敗は紙一重の展開だった。結果的には大勝したが、1次予選ラウンドで対戦したオーストラリア、2次予選ラウンドで対戦したカナダも力のある投手が揃っていた。
2大会連続主将としてチームを頂点に導いた志村亜貴子(アサヒトラスト)も、対戦相手の印象をこう語っている。
「日本のレベルは上がっていますが、他国・他地域のレベルも上がっています。今後は私たちもしっかりと力をつけていかないといけないと感じました」
それでも今大会のような戦いを続けていければ、2年後、韓国で開催予定の第7回大会での5連覇は、間違いなく手の届く位置にある。出口彩香(尚美学園大4年)と鉄壁の二遊間を形成した厚ヶ瀬美姫(アストライア)は、その秘訣を端的に表現した。
「まだ、どこの国にも負けていない基本の姿勢ができている」
侍ジャパン女子代表の勢いは、侍ジャパン全世代に伝わり、それが日本野球の底上げへとつながっていくはずだ。そして、再び2年後の歓喜につながっていくことを期待したい。

試合結果

予選 1次ラウンド
日時 結果
2014年9月1日(月) 日本 14 - 0 オーストラリア
2014年9月2日(火) 香港 0 - 19 日本
2014年9月3日(水) 日本 14 - 0 ベネズエラ
予選 2次ラウンド
日時 結果
2014年9月5日(金) 日本 12- 2 カナダ
2014年9月6日(土) 日本 1 - 0 アメリカ
最終ラウンド・決勝戦
日時 結果
2014年9月7日(日) 日本 3 - 0 アメリカ

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