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コラム 金メダルへの道

2008北京大会

試合数の多い北京五輪ではその人数を増やすことが確実だ。星野監督はじめ首脳陣の目に留まり、新たにジャパンの一員となるのは誰だろうか。
新たな先発投手候補は田中、中田、岩田……

先発投手の4番手、5番手探しの・旅・が始まった。


昨年12月のアジア予選メンバー以外では、東北楽天・田中将大らが先発投手候補の筆頭に挙げられる
(写真=高塩隆)

北京五輪日本代表の星野仙一監督は3月31日に第1次候補77選手を発表。ポジション別の内訳は投手が半数以上の42人を占めており、「右と左」「先発と中継ぎ」「若手と経験者」……とバランス良くピックアップした。

ケガや余程の成績不振がない限りは、昨年12月のアジア予選を突破した24選手を基本線と首脳陣は考えているが、入れ替えがゼロにはならない。投手枠を増やさなければならない事情があるからだ。

4チームによるリーグ戦だったアジア予選は勝っても負けても3試合だったが、北京五輪は8チームによる総当たりリーグ戦のため予選だけで7試合。準決勝・決勝まで最大9試合となる。アジア予選の投手9人制から、現時点では2人増やして11人をベンチ入りさせる構想だ。単純に考えても、2人以上の野手が外れて、2人以上の新しい投手の名前が加わることになる。

「先発を5人でいくのか、それとも4人で回せるのか。大野(豊・投手コーチ)が何パターンか考えてくれているよ。5月には組み合わせが出る。そこで一度、きちっとシミュレーションをせなアカン」

力が明らかに落ちると見られる中国とオランダといつ当たるのか。キューバ戦、米国戦は? ファイナル進出に向けてのヤマ場は前半なのか後半なのかでおのずとローテーションの組み立ても変わってくる。

ではプラス1人、もしくは2人の先発投手は誰なのか。福岡ソフトバンク・杉内俊哉や東北楽天・岩隈久志、千葉ロッテ・渡辺俊介など前回アテネ五輪や06年WBC経験者が名前を連ねているが、実績組を押しのけて筆頭候補に挙がってくるのは、東北楽天・田中将大と中日・中田賢一だろう。

「若いヤツが先発でいって、働き盛りのヤツらが後ろに控える。アジア予選のときも涌井(秀章=埼玉西武)、成瀬(善久=千葉ロッテ)、ダルビッシュ(有=北海道日本ハム)が投げて、川上(憲伸=中日)や岩瀬(仁紀=中日)、上原(浩治=巨人)でゲームセットまでつないだ。こういうストーリーは8月の北京でも変えるつもりはないよ」(星野監督)

19歳のマー君について、闘将はかねてから「あの馬力はすごい」とベタ褒め。高卒1年目から1年間を通じて投げ抜き、大きな故障もなく2年目を迎えている体力に◎を付けている。

そして中日の背番号「20」の後継者にあたる中田には、目の前で快投を見せてもらった。4月1日、東京ドームでの巨人対中日の2回戦を解説席から視察。2回までに3点を失ったものの尻上がりに調子を上げ、結局8回3失点で勝利投手になったゲームだ。巨人・上原に投げ勝っての1勝はインパクトが大きかった。

「ものすごい球をほうるわ。回が追うごとにキレが出てくるし、スタミナにまったく問題がないのもいいね」

さらに5日の巨人対阪神の一戦(東京ドーム)では「良いという報告は上がってきている。テレビじゃなくて一度、じっくりと生で見てみたいね」と期待していた阪神・岩田稔をチェック。8回1失点で2勝目をマークした左腕に、昨年の成瀬のような存在になる可能性を感じていた。

「思っていたよりもずっと良かった。あの小笠原がワンバウンドを振るぐらいカーブは大きくてキレがいい。真っすぐでインコースも思い切り突いていたしね」

先発投手に求めるのは試合を作れる安定感。完投は求めない代わりに、少なくとも前半の5回までを完ぺきに抑えてほしい。「・誰を選ぼうかな・と、オレをどんどんと悩ませてほしいね」。田中、中田、そして岩田以外の立候補者が出現してくれることを闘将は願っている。

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