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"世界の野球"アジア選手権・日本人監督の挑戦「パキスタン野球代表監督になるまで」

2015年9月1日

文・写真=色川冬馬

 現在、アジア選手権に向けた強化合宿の為、パキスタン代表監督としてパキスタンのラホールという街にいる。パキスタンへの渡航自体は2回目、初めての渡航は今年2月にイスラマバードで行われた西アジア野球選手権。その時の私はイラン野球代表監督として、イラン代表を率い、この大会でパキスタンに次いで2位(銀メダル)を獲得。この時、今大会で優勝(金メダル)を獲得したパキスタン野球連盟会長のシャー氏と出会い、西アジア野球の今後についての相談を持ちかけられていた。西アジアの野球発展を語る上では、重要人物の一人であり、私も事前に彼についての情報は手に入れていた為、彼には興味があった。

 これまで西アジア野球発展の為に、あらゆる手を使いこなしてきたシャー氏。パキスタンは、2003年に元阪神タイガースの渡辺博敏氏、その後2代続けて韓国人指導者を「アジア野球連盟からの派遣」という形で起用してきた。それから約10年、外国人指導者に頼る事なく、パキスタン代表は勝算よりも経験を積む為に数多くの国際大会へ参加を続け、数多くのポイントを獲得し、国際ランキングを上げ続けてきた(現在24位)。
 また、それだけでなく西アジア野球発展の為に、近隣諸国に声を掛け続け、イラク、アフガニスタンへ若手指導者を派遣し、国際野球連盟に加盟させるなど、物凄いパワーで野球振興も推し進めてきた。今年度の西アジア選手権では、政情不安定な関係が続いていたインドを大会参加へ導き、西アジア野球振興への貢献度は賞賛されるべきものである。実は、その活動を影で支えている「ネパール野球ラリグラスの会」という日本のNPO団体である事も知っておいてほしい。

 そのシャー氏に、私は西アジア選手権期間中、彼の部屋に呼び出された。彼は、以上の様なパキスタン野球の歩み、現在の目標を語った上で私にこういった。「私達の次なる目標は中国だ。今の私たちに必要なのは、野球先進国の日本、韓国の指導者ではない。お前のコーチングだ」野球人としては、この上ない国境を越えた熱い言葉だった。代表監督という職に就くまで、様々な壁を乗り越える必要はあったが、この言葉が私の心を揺らぐ事のない決意に変えた決め手になった。

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
色川冬馬(いろかわ とうま)
2015年2月にイスラマバード(パキスタン)で行われた西アジア野球選手権にイラン野球代表監督として、チームを2位へと導く。同大会後、パキスタン代表監督に就任。2015年9月に台湾で行われた「第27回 BFA アジア選手権」では、監督としてパキスタン代表を率いた。

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