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守備(内野手)

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内野手の条件

強い肩と巧みな手さばき、それに敏速さと注意深さがなければなりません。また、どの方向へ対しても機敏、かつ正確な動きができなければなりません。それに打者を分析する能力をも兼ね備えていなければなりません。基本プレーには守備位置での構え、スタートの準備、スタート、ゴロ捕球、送球とダブルプレー、ランダウン・プレー、タッチ・プレー、リレーとカットオフ・プレー、ポップ・フライの捕球等があります。これらの基本プレーを繰り返し反復練習して身体で覚えることが大切です。

球種

すべての球種はコントロール、変化、スピードの三要素によって分類されます。もっとも重要なのがコントロールで、ボールの変化、スピードの変化も大切です。
投手にとって最大の武器は速球です。速球の投げ方はバランスのよいフォームで、練習や試合で数多く投げることで利き腕が自然と強くなりボールも速くなります。コントロールとボールの変化は練習でマスターできます。同じストレートでもスピードの変化をつけることで打者は苦労します。

  1. 内野手は次のことを注意しておくこと
    風の方向と強弱、太陽の位置、フェンスまでの距離、グラウンドコンディション、それにチームメイトに関すること(守備範囲、スピード、肩の強さ、声等)
  2. 相手チームの打者の能力を知る
    引っ張る打者、反対方向に打つ打者、打ち分ける打者、当ててくる打者、バントの上手な打者であるかどうか。
  3. 試合の状況によって守備位置が異なる
    打者は右か左か、足は速いか遅いか、また塁上に走者がいるか、アウトカウント、ボールカウント、味方投手の調子など試合展開によって守備位置が違ってきます。ベンチの指示に従うだけでなくチームメイト全員でお互いの守備位置を確認することも必要です。
  4. 投球のサインの確認
    内野手は投手が次にどんな球種やコースに投球するかを、捕手のサインを見て前もって確認しておくことが大切です。

投球直前の構え

両足を肩幅よりやや広く開き、指先をやや外側に向けるようにします。腰とヒザは軽く曲げ、上体を前傾して、バランスをとります。
投球直前は両腕を身体の前方にゆったり下げ、体重は両足の親指のつけ根あたりにかけ、身体全体の力を抜いて打球にそなえます。
この姿勢が前後、左右に動きやすい理想的な構えです。(踵を上げすぎると前進する場合は非常に動きやすいが、左右、後方へスタートする場合に動きにくくなる)
内野手は全て自分のところに打球が飛んでくると思って準備しておきます。

スタート(打球へのアプローチ)

左右に飛んできたとき、スタートの第一歩はクロスオーバー・ステップが最も早いスタートがきれます。ヒザと腰を曲げた低い姿勢でスタートすることが大切です。
もう一つのスタートは、投手の投球モーションに合わせて低い姿勢からすり足で二・三歩前進しながら、打者のインパクトの寸前に両足を揃え、バランスよくリラックスした姿勢で打球にそなえます。 素早くスタートを切るには打者のインパクトの寸前に両足で軽く跳ねるようにして(クロウ・ホップ)タイミングをとり、スタートへつなげます。

ゴロの捕り方

内野手で大切なことは、ゴロを確実に捕ることです。ゴロの捕球はグラブを低く下げて、下から上に柔らかく、引き上げるようにして捕球します。左足をやや前に出し右足を後ろに引き、両足と両手でできる三角形の頂点の位置にグラブを低く置き、身体の正面で捕るようにします。
ボールはグラブの中心(人指し指と中指のつけ根あたり)で捕るようにしましょう。
グラブはボールに対して直角に出し、体重は両足に均等にかけます。右手はグラブをはめた左手と同じ向きに構えて、左右の手の小指がくっつくようにそえます。ボールがグラブに入った直後にはグラブを右手でフタをするようにしてボールを握り(正面からみるとワニが口をあけたようにみえる)素早く送球に移れるように正しくしっかりボールを握ります。(突き指を恐れないこと)片手捕りはやめること。ボールがグラブの中に入るのを目でしっかり確認してから目標を見て送球することが大切です。
内野手がゴロを処理する時の原則は"バウンドが合わない時は後ろへ下がるよりも前に出ろ"です。

送球

内野手は小さなモーションで素早く送球することが大切です。それには正しくボールを握り、右腕はヒジから後ろに引き、手首をきかせて回転のよい正確な送球をします。ワンステップして送球すれば、正確さを増すことができます。それには、まず捕球したあと、後ろ足を送球方向にステップすると同時に前足を送球する方向に踏み出します。両足でステップするこの捕球と送球のフットワークが一連の動作でバランスよくリズミカルに行われることが大切です。
右側の打球を捕った場合はノーステップで送球することがあります。ボールを正しく右手に握りかえ、右ヒジを肩の高さまで上げ重心を右(後)足に移動しながら左(前)足を送球方向にまっすぐ踏み出し、オーバースローかサイドスローでスナップをきかせて送球します。

フライの捕球

デーゲームの時は太陽の位置を確認しておきましょう。太陽をどちらかの手でさえぎり、ボールを見失わないようにします。フェンスに近いところのファウルフライを追う時は、素早くフェンスまで走り、安全を確かめ、余裕をもって捕球します。風の強いときは風の方向に注意します。試合中しばしばかわることがあるので各回ごとに調べることが大切です。外野手を含め、野手の中間に上がったフライは大きな声で連呼して自分が捕ることを宣言します。宣言したらボールに集中し、途中でボールから目を離さないようにします。練習の時から実戦を想定した"声の連携"を心がけましょう。
ポップ・フライは肩の力をぬいて、ヒザは軽く曲げ、両足は揃えないで、どちらかの足を前に出して両手で捕ることが大切です。(あまり早くグラブを出して構えすぎるとミスの原因になるので、落下してくるボールに対してタイミングを合わせてグラブを出す)
一塁手後方のフライは二塁手の守備範囲で、三塁手後方のフライは遊撃手の守備範囲です。
内野手の後方のフライは外野手から声がかかるまで全力で背走を続け、声がかかった場合は外野手にまかせましょう。

タッチ・プレー

ベースに入ったら両足でベースをまたいで捕球体勢をとり、できるだけ手元で捕球し、グラブを閉じてしっかりボールを握りしめ、素早くグラブを引き下げ、走者の方からボール目がけて滑り込んでくるように仕向けます。走り込んでくる走者の足をグラブの背側で払うようにタッチします。タッチ・プレーでは走者にボールを見せてはいけません。

リレープレーとカットオフ・プレー

リレープレーとカットオフ・プレーの目的は二つあります。得点しようとする走者を阻止することと余分に塁を取ろうとする走者を阻止することです。
打球が外野まで飛んだ時、内野手は外野手と連携し、打者走者と塁上の走者を次の塁に進めないようにしなければなりません。走者の動きを見ながら正しいカット地点に入ることが肝要です。打球が外野に飛んだとき、外野手の捕球位置と送球する塁の一直線上に移動します。その位置を決めるのは外野手の肩の強さと自分の肩の強さを考えて、最も早く塁にリレー送球できる位置を選ばなければなりません。
両手を上げて送球目標になり、グラブ側で捕球し身体をグラブ側に回転しながら送球し、素早く内野に戻ります。

ダブルプレー

  1. 二塁手のプレー
    二塁手がダブルプレーをねらうときの守備位置は、二塁ベース寄りに浅く守ることが基本です。一塁走者が二塁に向かってスタートをきっても、走者につられて、ベースカバーに入らなくてもよいからです。(打者のインパクトの瞬間までよく見ることができる)
    • ダブルプレーの時の捕球と送球
      1. (1)正面のゴロは、ノーステップで上半身を右側にひねって、小さいモーションから遊撃手の胸の高さにスナップをきかせて送球する。
      2. (2)一・二塁間のゴロは、打球の正面で両手で捕球し、両足で小さく跳ねるようにして身体を右側に素早く旋回して小さなモーションでスナップをきかせて送球する。
      3. (3)一・二塁間の深いゴロは、低い姿勢で打球を追いかけ、左足を前にして片手で捕球しながら右足を一歩踏み出し、身体の勢いを止め、素早くグラブ側に旋回し、オーバースローで遊撃手の胸の高さに送球する。
      4. (4)二塁ベース寄りのゴロは、二塁ベース寄りに前進して捕球すると同時にグラブの中のボールを5本の指で握り、どちらかの足を一歩踏み出し、手首を使わないで腕を差し出すようにして遊撃手の胸の高さにトスする。(捕球とトスを一連の動作で行うこと)
    • ダブルプレーの時の二塁ベースへの入り方
      二塁手は三塁手・遊撃手と投手の方向へ打球が飛んだら、できるだけ素早く二塁ベースに接近し、身体のバランスを整えて送球を待ちます。野手からの送球がそれた時も左右へ自由に移動ができる体勢をとります。 送球を受ける時の構えは、走者を恐がらずにリラックスした前傾姿勢をとります。ベースを左足で踏み、送球を受けることが基本です。(一塁ベースに送球した後、左足でジャンプして走者のスライディングを避けるようにする)
  2. 遊撃手のプレー
    遊撃手も二塁手と同じくダブルプレーをねらう時の守備位置は、二塁ベース寄りに浅く守ることが基本です。
    1. (1)捕球しやすい正面のゴロを処理するときは、右足を左足よりやや前に踏み出し、捕球と同時にそのままの位置からノーステップで二塁手の胸の高さにスナップをきかせて送球する。
    2. (2)二塁ベース近くのゴロを捕球した時は、二塁方向に右足を踏み出しながら、5本の指でボールを握り、腕を差し出すようにして手首を使わずに二塁手の胸の高さにトスする。
    3. (3)三・遊間の打球がきた時は、低い姿勢で打球を追いかける。捕球時に右足を大きく踏み出し、身体の勢いをとめ、身体の正面で捕球するように心掛ける。
      体重は右足に移動しながら左足を二塁手方向に一直線に踏み出し、スナップをきかせて小さなモーションで二塁手に送球する。
    4. (4)三・遊間の深い打球で正面に追いつけない時は、左足を一歩前に出しグラブをボールに対し直角に差し出して、逆シングルで捕球した後、素早く右足を踏み出し、右足を軸にしてスナップをきかせて送球する。
    5. (5)遊撃手は投手や一・二塁方向に打球が飛んだ時は、できるだけ速く二塁ベースに接近し身体のバランスを整えて送球を待つ。内野手からの送球がそれた時にも左右どちらでも自由に移動ができる体勢をとる。
    6. (6)一・二塁手からの送球を受けた時は、左足をベースの外側に一歩踏み出し、捕球と同時に右足でベースの外野寄りの角をひきずりながら触れる。小さくワンステップして右足の着地と同時に左足を一塁方向に踏み出し、スナップをきかせて小さなモーションで一塁手に低い送球をする。
      送球をした後、左足でジャンプして走者のスライディングを避けるようにする。
    7. (7)次のような時には、ベースの内側にでて送球する。捕手・投手からの送球の時と一塁手がラインの内側で捕球した時、左足でベースを踏み送球を受け、右足の着地と同時に左足を一歩踏み出し、スナップをきかせて、一塁手に送球をする。

その他の注意

  1. 状況に応じて次になすべきプレーを常に考えていなければなりません。もし自分のところに打球が飛んできたらそのボールをどこに送球すべきか、内野手はプレーをする前にあらかじめ考えなければなりません。
  2. ボールがグラブに入るまでボールから目を離さないこと。できるだけボールの正面で素早く送球に移れる体勢で捕球します。
  3. 地面をはうような強い打球でバウンドが合わない場合は、身体で打球を止めればアウトになる確率が高くなります。
  4. 左右の強烈な打球をダイビング・キャッチするときは、頭から飛びこんで胸と腹で滑り、グラブを球に直角に出して捕球します。
  5. ゴロの捕球しやすい位置は(1)ショート・バウンド(2)バウンドの高い位置(3)バウンドが落下中の位置です。